2011年10月24日月曜日

安全・安心の取り組み(平成23年10月12日現在)

9月中旬に、本格的な稲刈りが始まったが、今年は雨続きで刈り取りがはかどらなかった。
田圃も、コンバインのキャタピラーの跡ができるほど柔らかく、ミゾ掘りも大変だった。
収量は平年並であったが雨が多かったため、稲は健康に生育し、味もとても良かった。

放射性物質の測定結果は、毎日HPに載せているが、結果は1ベクレル/㎏以下まで測定しても放射性物質が検出されないので、とても良かった。
国から放射性物質の測定を義務付けられた東北各県は、一部の県を除いて、検出限界値を20ベクレル/㎏にしたことにより、皆、国の基準をクリアしたということで新米の出荷が始まった。
もう測定はしないとのことだが、協会では、これからも毎日測定し、結果をHPに載せることにしている。
多くの方から、1ベクレル/㎏以下まで測定して、出ないことが分かっているのに、何回も測定する必要はないのではといわれることもある。
放射性物質の測定は、生産者のためではなく、お米を食べてくれる消費者のためであり、消費者に安心してお米を食べて頂くために、必要な測定と考えている。

協会では13年前、残留農薬分析計の導入をはじめとして、カドミウム・ビタミン・ミネラル・アレルギー・DNA・細菌等の各種分析に取り組んできた。
今回の放射性物質の測定は、協会の安全・安心の取り組みの一環であり、これから10年、20年と続けていく仕事である。
放射性物質の測定は、特別な仕事ではなく、他の分析業務同様、協会の日常業務になる日も近いのではないか。


平成23年10月12日 
㈱大潟村あきたこまち生産者協会 
代表取締役 涌井 徹