8月31日に収穫、乾燥を行い、9月1日に籾すりを行って、玄米を東京に送りました。日本穀物検定協会では、ゲルマニウム半導体検出器で、検出限界値が1ベクレル/kg以下まで測定することができます。
現在の国内における最高レベルの放射性物質検出器で1ベクレル/kg以下まで測定して、放射性物質が検出されなかったことで、協会のお米を食べて頂く方にとっては、安心出来るお米をお届けすることができます。
今年のお米を収穫する前に、1ベクレル/kg以下まで測定しても放射性物質が検出されないお米をお届けするということを決意しましたが、本当にそんなことができるのかと、私自身もとても不安でした。
しかし、妊娠中や子育て中の女性たちからは「子どもには微量であっても放射性物質が検出されたお米は食べさせたくない。」という切実な声に背中を押されました。
「日本人は、原発事故の前は、お米の放射性物質の心配することはなかったのではないか。」
「日本人なら微量であっても放射性物質が検出されたお米は食べたくないのではないか。」
私も、米作りに人生をかけてきた農家として、自分が栽培しお届けするお米には、微量であっても放射性物質が検出されたお米はお届けしたくありませんでした。その思いの中で、収穫前ではありましたが、「1ベクレル/kg以下の検出限界値まで測定しても放射性物質が検出されないお米をお届けしたい。」との私の決意を述べさせて頂きました。
この決意を固めた後も、本当に放射性物質が検出されないのだろうか、もし微量でも検出されたらどうしたら良いのか、私の心の中は不安な気持ちでいっぱいになりました。それでも、妊娠中や子育て中の女性たちの「子どもには微量であっても放射性物質が検出されたお米は食べさせたくない。」との切実な声に押されて、今日まできました。
大切な家族のために、安心できるお米を食べさせたいという、会員の皆様の思いが叶い、放射性物質が検出されないお米をお届けすることができます。
今後も放射性物質の測定につきましては、可能な限り幅広く行い、会員の皆様に安心出来るお米をお届けしたいと考えておりますので何卒宜しくお願い致します。
詳しい測定結果はコチラ
平成23年9月2日
大潟村あきたこまち生産者協会
代表取締役 涌井 徹